滋賀大学講堂 耐震補強と改修完了 大正13年の姿に、竣工式に会頭出席

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改修後の滋賀大講堂前で行われたテープカット

 国登録有形文化財の滋賀大学講堂(彦根市馬場)の耐震補強と改修工事が終了し、2日に竣工式が開かれ、彦根市の大久保貴市長や彦根商工会議所の小出英樹会頭らが来賓として出席した。
 講堂は旧彦根高等商業学校時代の大正13年(1924年)に木造2階建て延べ床面積892平方㍍で建設。排気塔がドーム型になっているのが特徴的で、講堂としてのほか、映画やドラマのロケにも使われた。昭和12年(1937年)には米国の福祉活動家のヘレン・ケラーが講演した。平成13年に国の登録有形文化財に指定。耐震不足が判明した平成27年度以降は利用されていなかった。
 昨年9月17日、建物床下の基礎をレンガからコンクリートに変更するためのジャッキアップを開始。以降、レンガの撤去から、地盤改良、コンクリートの基礎の新設までを行った。

生まれ変わった講堂内

位田学長「改修完了は悲願」 イベント会場や観光の拠点にも

 建物内には耐震補強材を取り入れ、改修前に講堂の奥にあった小ホールをデータサイエンス系列の企業が入る共同研究室や学生らが集うスペースなどに改修した。講堂内のいすや階段などはできる限り、そのままの状態を保持した。
 竣工式では講堂前で位田隆一学長や大久保市長、小出会頭らが出席してテープカットを実施。その後、建物内に移動し、これまでの歴史や改修の様子を紹介した映像が流された。位田学長のあいさつと市長の祝辞後には見学会も行われた。
 滋賀大学は今後、新型コロナの状況を見ながら、コンサートや講演会などのイベントの会場としても開放する予定。

あいさつする位田学長