白洲信哉の近江山河抄 其の四「竹生島編」

最終更新:2023年01月26日

世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム 近江ヒストリア講座

「世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム」は、湖東湖北5市4町 (長浜市・米原市・彦根市・東近江市・近江八幡市・多賀町・甲良町・ 豊郷町・愛荘町)の商工団体、観光団体など23団体で構成する「彦根城の世界遺産登録」の実現を目指す共同事業体です。

 

白洲信哉の近江山河抄 其の四「竹生島編」

琵琶湖を中心とした日本文化の発祥の地、近江。昭和47年(1972)、芸術新潮で連載が始まった『近江山河抄』(白洲正子著)の始まりを飾った画は「竹生島祭礼図」でした。「近江ヒストリア講座」では孫の白洲信哉氏を招聘し、今の視点から近江の「えたいの知れぬ魅力」を捉え直し、紡いでいきます。
 其の四は、峰覺雄師(竹生島宝厳寺管主)・生嶋厳雄師(都久夫須麻神社宮司)のお二人に竹生島の歴史と伝承を、白洲氏に神が斎く島(竹生島)と伊吹の荒ぶる神が東西に相対している風景から、この地の魅力についてお話しいただきます

白洲信哉の近江山河抄 其の三「百済寺・石塔寺編」はこちら

日時

2023年2月8日(水) 18:00開場 18:30~20:30

参加費

500円(学生無料)

定員

200名(定員になり次第締切)

場所

セミナー&カルチャーセンター 臨湖 多目的ホール(長浜市港町4ー9)
●当日は、駐車場に限りがあります。できるだけ公共交通機関でお越しください。

講師

白洲信哉氏・峰覺雄師(竹生島宝厳寺管主)
video出演 生嶋嚴雄師(都久夫須麻神社宮司)

主催

世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム
(事務局:彦根商工会議所 彦根市中央町3-8 TEL.0749-22-4551)
協力 長浜市・米原市・彦根市・東近江市・近江八幡市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町

竹生島 宝厳寺 長浜市早崎町

 「竹生島宝厳寺」は、神亀元年(724 年)聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神のお告げにより、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたことに始まる。千手千眼観世音菩薩を納めた観音堂は、西国三十三所の第30 番の札所で、重要文化財に指定されている。国宝の「唐門」は、秀吉を祀った京都東山の豊国廟の「極楽門」を豊臣秀頼の命により移築されたもので、桃山様式の「唐門」の代表的遺構である。また、大坂城の極楽橋が豊国神社に移築された旨の記述があり、近年、秀吉が建てた幻の大坂城の唯一の遺構であろうと昨今注目を集めている。
 「唐門」「観音堂」「舟廊下(渡廊)」は、平成25 年度から修理保存事業が行われ、令和2年3月に完了、桃山時代の豪華絢爛な姿を蘇らせている。

都久夫須麻神社 長浜市早崎町

 「竹生島神社」とも書くが「都久夫須麻神社」が 正式名称である。
 古来、都久夫須麻神社本殿(国宝)は宝厳寺本堂で、本尊大弁才天を安置していたが、明治元年(1868年)に発布された「神仏分離令」により宝厳寺と分かれ、市杵島比売命、宇賀福神、浅井比売命(産土神)、龍神の四柱の神を祀っている。  本殿は、豊臣秀吉が寄進した伏見桃山城の束力使殿(日暮御殿、豊国廟とも)を移転したもので、本殿内部には桃山時代を代表する、優雅できらびやかな装飾が施されており、天井には狩野永徳光信が描いた華麗な花弁草木絵が残されている(非公開)。
 「龍神拝所」は、現在「かわらけ投げ」で賑わっているが、ここは寿永2年、平経正が琵琶で秘曲を奏で、龍神が現れた場所である。平家物語や源平盛衰記に記されている。

近江ヒストリア講座「 白洲信哉の近江山河抄」其の四「竹生島編」講師プロフィール

白洲 信哉氏

1965年東京都生まれ。細川護煕元首相の公設秘書を経て、執筆活動に入る。その一方、広く日本文化の普及につとめ、書籍編集、デザイン、展覧会などの文化イベントの制作に携わる。2013~2018年骨董・古美術専門誌 月刊『目の眼』編集長を務める。
父方の祖父母は、白洲次郎・正子。母方の祖父は文芸評論家の小林秀雄。主な編著書に『骨董あそび』(文藝春秋)『天才青山二郎の眼』『小林秀雄 美と出会う旅』(新潮社)『白洲家としきたり』(小学館)『かたじけなさに涙こぼるる』(世界文化社)朱漆「根来」 中世に咲いた華(目の眼)『旅する舌ごころ』(誠文堂新光社)他多数。最新刊に『美を見極める力』(光文社新書)がある。

竹生島宝厳寺管主 峰覺雄 師

真言宗豊山派 権大僧正
1962年(昭和37年)滋賀県長浜市生まれ。1985年3月大正大学卒業。1987年3月大正大学大学院修士修了。1967年8月得度。
1987年4月竹生島宝厳寺入山。1992年4月同副住職就任。2000年7月 同管主就任。2000年7月竹生島宝厳寺三重塔再建。2019年4月国宝「唐門」、重要文化財「観音堂」「渡廊」平成大修理 完工

都久夫須麻神社宮司 生嶋嚴雄 師

1944年(昭和19年)滋賀県長浜市生まれ。虎姫高等学校、近畿大学卒業後、国学院神道講習を経て直階を受ける。1968年に都久夫須麻神社禰宜に任 じられる。 滋賀県神道青年会常任理事、会長を務めた後、都 久夫須麻神社宮司に任じられる。
以降、滋賀県神社庁理事を務めた後に副庁長を一期務める。

お申込み

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お問い合わせ

彦根商工会議所
TEL.0749-22-4551
FAX.0749-26-2730