新ごみ施設 候補地再選定へ

市政報告

4月に白紙、彦根愛荘4地区から

 彦根市と犬上郡3町、愛荘町における新しいごみ処理施設の建設候補地について、管轄する彦根愛知犬上広域行政組合(事務局・豊郷町)は9月中にも候補地1カ所を再選定する予定です。
 1977年(昭和52年)に建設された彦根市野瀬町の市清掃センターの老朽化に伴い、犬上郡と愛荘町を含めた新しいごみ処理場の建設が計画されました。当初は石寺町が建設候補地でしたが、地盤の軟弱さなどで2008年5月に断念され、その後、湖東地域広域ごみ処理施設整備基本計画構想が策定。2年後には彦愛犬で設立された彦根愛知犬上広域行政組合が再び選定に動き、三津町・海瀬町を候補地に選定しましたが、地元の反対などで再び白紙化となりました。
 15年10月からは彦愛犬1市4町内で建設候補地を募集。翌年7月までに彦根市内3地区、愛荘町内2地区から応募があり、同組合内の選定委員会が100点満点で順位を付け、1市4町の首長らによる管理者会(管理者・大久保貴市長)に報告。17年6月30日に管理者会が竹原地区に決めたと発表しました。
 しかし彦根市が当初、推していた市内の地区から急きょ竹原地区に方針転換した理由や選考過程の不透明さに対し、彦根市議会や同組合議会が反発。竹原地区の周辺自治会の根強い反対運動もあったため、同組合議会は2月定例会で白紙を求める決議案を全会一致で可決。これを受けて管理者会は白紙化と今後の方針を定め、4月に白紙を正式発表しました。

住民説明会と議員視察実施
稼働は約10年後 事業費約200億円

 再選定に向けて同組合は「合同説明会」を実施し、出席した5地区のうち参加の意向を示した彦根市原町、彦根市西清崎町、彦根市下西川町、愛荘町竹原の4カ所を建設候補地に選定。5月から6月にかけて周辺を含めた6カ所で住民説明会を開き、6月には住民アンケートを実施。7月20日には豊郷町の豊栄のさとで意見交換会を開催しました。先月末から今月初めてにかけては同組合議会の市町議員を対象に「現地視察」が行われました。
 当初、同組合は住民説明会での意見や住民アンケートの結果、市町議員の意見などを経て、管理者会が建設候補地1カ所を選定。今月末の同組合議会の定例会へ報告する予定でしたが、大久保市長が最近になって一部報道機関に「延期」を表明しました。9月末をめどに建設候補地が最終決定される計画です。
 施設の完成時期は昨年まで、2027年度の稼働を目標にしていましたが、竹原地区の白紙化により1年半ほど延びる予定です。また事業費は08年の基本構想時の概算経費は約102億円でしたが、現在は約200億円と概算されています。負担割合は彦根が62.19%、愛荘14.64%、豊郷7.80%、甲良7.60%、多賀7.77%ですが、同組合では「国からの交付金や民間手法の検討で建設費は抑えられる」としています。

彦根愛知広域行政組合のウェブサイトより