第3回 キャッシュレス各社の戦略

2分で読めるキャッシュレス講座

QRコード決済でどれを導入するのがよい?

よく話題になるのが、QRコード決済といわれる楽天ペイ、LINE PAY、PayPay、Origamiのどれを導入すればよいのか?というものです。まず確認すべき内容として、今(2019年9月現在)のところ、各社のQRコードに互換性はありません。そのため、導入するサービスごとにQRコードを設置する必要があります。将来的には統一に向けて国が動いているものの、当面はレジ周りがごちゃごちゃしてしまいます。

これを防ぐためには、例えば松屋フーズのように、1枚の紙に決済ができることをまとめて記載し、お客様の要望に応じてお店からQRコードを出せるようにしておくとよいですね。

各社の特徴

各社の特徴として、お店の側からは以下のように理解しておくと便利です。

【新規顧客獲得型】楽天ペイ
【固定客化推進型】LINE Pay、Origami
【還元率重視型】 PayPay

PayPay

こうみてみると、PayPayだけ方向性が違います。これはPayPayの親会社であるソフトバンクが、将来的にPayPayから得られたビッグデータを外部へ販売するビジネスモデルを想定しているためといわれています。つまり、手数料を無理に取る必要はないのですね。PayPayは地図上で使用できるお店の一覧がみられますが、あまりにも使える店舗が増えすぎてしまったため、ここに載っているからと言ってお客様が増えることは期待しにくいでしょう。

楽天ペイ

一方、それ以外の各社は支払時の手数料を主な収益源としています。その中でも楽天ペイは楽天カードを基本として、楽天経済圏と呼ばれる独自のロイヤルカスタマーを擁しています。ネットで独自商品を購入しポイントをゲットした上で、地域店舗で日用品をポイントを使って購入するという流れがはっきりしています。そのため新規顧客の流入が期待できますが、一度来ていただいたお客様を引き留めるにはお店独自の施策が必要です。

LINE Pay、Origami

こちらは一度お店に来ていただいたお客様と、アプリ独自の機能を使ってメッセージをやりとりすることで、固定客化を進めることの重点を置いています。いずれを選ぶかが問題ですが、お店の側で扱いやすいアプリを選ぶのがよいでしょう。

今まで見てきた4社は、いずれもスマホでQRコードを読み取るタイプのものです。もちろんこれ以外にiDやクイックペイ、ICOCAといった非接触式と呼ばれるキャッシュレス決済方式など多数の方式があります。まずは興味のあるものを使ってみるのがわかりやすいでしょう。