第2回 使いたくなるキャッシュレス

2分で読めるキャッシュレス講座

使いたくなるキャッシュレス

皆さんはなぜ「キャッシュレス決済を使いたい」と思うのでしょうか? 逆から考えて、「現金では困る場面」を考えてみましょう。

  1. 夏本番。財布を持ち歩くのは危険だが、海の家で飲食したい。
  2. 電車・バスの乗り換えで、いちいち精算するのが大変。
  3. 財布にお金が3,000円しか入っていないが、あと1品+居酒屋で限定の日本酒が飲みたい。
  4. 賢くポイントを貯めたい。
  5. 「つけ払い」をしたい。

いろいろ考えられますね。そうです。お客様にとっては便利な点しかないのがキャッシュレスです。社会の流れを考えてみると、消費者のメリットになるものは、事業者側のデメリットに関わらず普及してきた歴史があります。したがって、キャッシュレスも将来的には普及することは間違いありません。

こんなキャッシュレスはいかが?

今まで見てきたキャッシュレスは、いずれもクレジットカードまたは銀行口座と紐づけられたものでした。しかし、もしクレジットカードや銀行口座を介さなくてもキャッシュレスが実現できるとしたら?そんなユーザーを狙って面白いサービスが登場しています。

atone」というサービスです。これは「決済時もしくは事前に、利用者一人一人を審査して割り当てられる「与信枠」内で、後払い決済事業者に立て替え払いしてもらう形をとる。審査は入るが瞬時に終わるため、1秒ほどで支払いが完了する。利用者は、後日定められた期限までにコンビニエンスストアなどで支払えばよい。」というサービスです(出典:「ユーザー心理にはまる 後払いキャッシュレスが急増」2019年8月5日・日本経済新聞)。
同記事によれば、クレジットカードは使いすぎて心配、銀行口座と紐づけるのも情報流出が心配、という20~30代の女性客を中心とした、後払いでコンビニ現金払を実現するサービスです。実際、本システムを導入したアニメショップでは他のキャッシュレス決済の3倍の平均単価となっているそうです。他にも一点ものを扱う古着屋さんでも、同様の傾向がみられます。
古着屋さんにしても、限定品を多く扱うアニメショップにしても、「今その場にある商品を、今買わないと、次に来たときにはないかもしれない→今財布にお金がなくとも買わなければ!」という人間の心理をうまく突いていますね。

お客様がキャッシュレス決済を使う必然性はありますか?

こう考えてみると、キャッシュレス決済のサービスがここまで増えてきた現在、単に「現金を使わない手段を提供する」だけではお客様を引き込めないことがわかってきます。
次回は、失敗事例を含めた、各社独自の戦略についてみていきましょう。